2025年は、
映画『トリツカレ男』劇伴制作および劇中歌のオーケストラアレンジ
プラットフォーム委嘱作品《月に憑かれた二人/セレナーデ》
近藤聖也委嘱作品《象と四重奏》
谷口かんな委嘱作品《水の中で踊るために》
同団体委嘱作品《赤いはりねずみの生涯》
の作曲が主な活動でした。
また、3月までは洗足学園音楽大学、武蔵野音楽大学にて和声、対位法、楽曲分析、管弦楽法等の授業を担当し、4月から8月は京都市立芸術大学にて非常勤講師として大学院の分析ゼミ、大学院生の研究指導、電子音楽ゼミ、和声、作曲のレッスンを担当させていただきました。京都市立芸術大学では酒井健治先生、岡田加津子先生、中村典子先生、山口友寛先生の温かい協力のもと、はじめて作曲専攻生の和声、作曲レッスンという責任のある仕事を担当し、半期という短い期間ながら自身にとっても大変実りある体験をすることができました。
そして、10月にはローム ミュージック ファンデーションから奨学金をいただき、ドイツ・フライブルクにわたり、フライブルク音楽大学にてヨハネス・シェルホルン教授のもと、四年ぶりの学生生活を送っています。
私はこれまでの30年間、母語以外をつかって物事について考えてきたことがなかったので、特に言語の問題には苦しんでいます。ときには夏目漱石が国費留学先の英国で文化の壁、経済的な苦労に苦しみ、神経衰弱に陥ってしまったことに思いを馳せるほどです。AI等の発展が味方し、生活自体は成立していますが、手紙の翻訳や公的書類の準備にほとんど苦労がないこの生活で、語学的な経験が果たして十分なのかどうかという不安もあります。⋯⋯とネガティブな話ばかり書いてしまいましたが、コロナ禍で一時断念した初の留学生活。様々な背景をもった学生が集まる環境での日々は本当に楽しいです。
2026年ははやくも留学生活も折り返します。ドイツで、よりたしか根を張ることが今年の目標です。